銀杏の森
桜の森という曲がある。
昨年末のこと。それを聴きながら神宮外苑の銀杏並木を延々ぐるぐると歩いた。
ストリングスだけの角ばったサウンドで始まるイントロ。
推進力のある4つうちビート。グッとくるベース。
歌詞は胸のあたりに染みこみ、
それらの言葉を押し込めようとしない自由でおおらかなメロディ。
コーヒーで例えるところのブラックがアコピだとすれば
少しミルクを加えてまろやかにしたようなエレピの音だけど
それをアタックつよめに弾いて、全体のバランスを絶妙に盛り立てる。
銀杏は見事な黄色だった。黄色が世界を支配していた。
でも真上を見上げれば抜けるような冬の青空。とても寒かった。
とてもあの曲があっていた。花びらではなく、銀杏が舞ってた。
私はただ見て、ただ聞いて、ただ歩いた。
歩いて歩いて表参道にたどり着いた。
弦が半音階を奏でる間奏は、私の気持ちをかき混ぜる。泡立てる。
桜の下で、花びらが舞う下で、あのテンポに合わせて歩きたい。
どこを歩こう。誰と歩こう。春はまだか。
ほっとけない、ホットケーキ
『あのとき始まったことのすべて』
中村航さんの作品を初めて読んだ。
物語に出てくる場所に行きたくなってしまうのが自分の性。
行きたいところが増えてしまった。
男の人が描く男の人の気持ち、女の人の気持ち。
親近感を持ってきゅんきゅんしながら大切に読んだ。
どこにでもありそうだけど、なかなかないであろう憧れの関係性をもつ4人。
人と関わることの素敵さを感じさせてくれた。
ホットケーキは、ほっとけといってるような名前なのに、
ほっとくと焦げちゃって苦くなっちゃう。
甘さの漂うおいしいのを食べたいなら、ちゃんと面倒みないとね。
サボったリングは消えない
少しだけトイレ掃除をサボると現れるわっか。
やつは消えない。
サボる。サボらない。サボる。サボる。
サボらない。サボらない。サボらない。
サボる。サボる。サボる。。。
これくらいになると消えない。定着。密着。はがれない。
きみくらい強い絆、憧れるよ。
ラブソファに、ひとり
彼氏がほしくなる、という帯がついてて読んでみた。
石田さんのおしゃれな言葉の選び方にドキドキしたり
女の人の心情表現に共感したり、
こんな大人になりたいな、なれるかなと思ったり、
とにかく、
なにか足りない主人公たちの生活に恋が舞い込む瞬間を描いた短編集で
帯の通り、恋がしたくなりました
小説のように素敵な人がいい、とか
小説のように素敵な女の人はいるのだろうか、とか
小説のような恋がしたい
って思っちゃうけど。どれもフィクション。
現実は厳しい
けど
恋したいな
笑
おどれ
黄色い旅、すなわちyellow voyageへ。
源さんのライブ、ひとり参加、共に初。
いやーー。本当にほんとに、ちょー楽しかった。
純粋に踊れる音楽ってすごい。
こんなに踊れる日本の音楽好きはすごいと源さん言ってたけど、自然と踊りたくなっちゃうものを作っちゃった源さんがすごいよなあと思いつつ、周りの人とは一生会うことはないと割り切って、狂ったように踊ってしまった。楽しかった。笑
YELLOW DANCERを毎日聴きまくってからの参加となり、音源が耳に焼き付いていたけど、やはりライブではアレンジ、プレーヤーの違いで色がどの曲も微妙に違った。ましてや空間の大きさや、空気感も全く違う。でもそれがまた新鮮で、やっぱりかっこいいものはかっこいい。ニセさんさえもかっこいい。笑
今日見てて、今日という日は二度とこないんだなということをふと思った。
このライブが映像化されても、ここからの景色、この気持ちはこれっきり。
映像化されるのは違う場所のかもしれないし。
演奏、喋ってくれたこと、やってくれたこと、目に耳に胸に焼き付けて、一生忘れたくないなあ
なんて思いながら聴いてました。
1日1日大切にしたい。
踊って踊って明日はきっと筋肉痛。
スーパーアリーナ、外は強風で寒かったのに中は熱気しかなくて。
帰りは寒さが身にしみたけど、満月見て余韻に浸りながらの家路は幸せだった。
祈り届くなら安らかな場所にいてよ
僕たちは いつか終わるから 踊る 今
あー。楽しかった